コーチ契約を結んだ松山英樹のマスターズ制覇に貢献、女子の河本結や永峰咲希らも指導。日本人でわずか数人のTPIレベル3取得のツアープロコーチ目澤秀憲さんによるレッスン。第9回「スイング/フックの対策」
ゴルフレッスン「目澤秀憲のゴルフプラスワン GOLF PLUS ONE」
【中日スポーツ掲載記事】
ゴルフの球筋には大きく分けてストレート、フック、スライスの3つがあります。まず今回は、フックの打ち方について説明します。フックを打つための基本はインサイドアウトの形をつくることですが、無理やりそのような形に当てはめる必要はありません。
これはスライスを打つのにも、フックを打つのにも当てはまるのですが、クラブの軌道によって球の曲がり具合に影響します。クラブが入ってくる軌道が大きくなり、その向きに対してフェースの面が真っすぐに向くと、カーブが大きくなります。逆に、フェースとクラブ軌道がそろってくると、そんなに大きく曲がらない球になります。
インサイドアウトの軌道で、フェースが少しクローズになると球はフックして戻ってきます。フッカーの人の悩みで多いのは、クラブがインサイドから入りすぎて、フェースが閉じてくることです。少しお尻が出て、クラブが寝て、そこからフェースを返す動作が強くなってくると左に球が出て、左に曲がることが多くなります。こうなると、ターゲットよりもかなり遠くの方へ球が飛んでいってしまいます。
フッカーの人に気をつけてもらいたいのは、無理に体を起こしてまでインサイドアウトの形をつくらないようにすることです。
右肘から上腕部にかけてのあたりの裏側に左手を添えて、スイングの軌道を確認してみてください。お尻を先にスライドさせて、そこから左のつま先と右のかかとにかかっている圧を少しだけ後ろ側に引っ張ると、自然とインサイドアウトの形になります。
こうすれば、体を無理に傾けたり伸び上がらせたりしなくても、インパクトにかけて右手が球に近い位置に来ると、結果的にしっかりと球を右方向に出すことができます。
最初は正面に棒を立てて、軽く打ってみてください。体を起き上がらせて打つと球は左に出てしまいますが、正しい右手の位置にくると棒の少し右に球が出ます。この練習で球が棒の右側を通る感覚をつかめば、球に対して体がどこにいかなくてはいけないのかを見極めることができます。
チェックするところは、まずしっかりと左に重心を乗せることと、体を余計に起き上がらせないことです。体が起き上がると、インサイドアウトの軌道がきつくなりすぎます。少し右の肩が球にかぶさるような動きを取り入れると、フックの曲がり幅が少なくなりますし、球も右に出るようになります。きれいなドローが打てると、プロのような高さが出ますし、スピンもしっかりと入った球になります。
このようなドリルを繰り返し、そこからフルスイングにつなげて練習すればいいと思います。
【関連記事】PGAツアーのサポートにリスペクト
前週で2020-21年シーズンが終わりました。今年の2月から本格的に松山英樹選手に同行していきましたが、PGAツアーのスケールの大きさに毎試合、驚かされることが多かったです。
中でも、このコロナ禍でツアーに出場している選手への手厚いサポートはもちろんのこと、われわれのような選手側のスタッフに対しても安心して仕事に取り組めるようPCR検査の提供や、仮にコロナに感染した場合でも宿泊や移動費の補填(ほてん)を含めてPGAツアーがサポートする体制が整っており、選手や選手に関わるスタッフへ対するリスペクトが感じられました。
また、今でもトーナメントに同行して歩いていると、たくさんの方々から「マスターズ優勝おめでとう!」と声をかけられることがあります。国境を越えて互いを認め合い、たたえ合うことの素晴らしさ、大切さを感じられる環境の中で仕事ができたことに感謝し、来シーズンも良いサポートができるよう、日々精進して頑張っていきます!
▼目澤秀憲(めざわ・ひでのり) 1991(平成3)年2月17日生まれ、東京都出身の30歳。埼玉平成高、日大卒。大学卒業後に米ボストンへ語学留学し、日本人では数人しか持っていないTPIレベル3を取得。コーチとして河本結、有村智恵、永峰咲希らを指導し、河本の米ツアー参戦や永峰の国内メジャー大会制覇などに導く。今年からは松山英樹と専属コーチ契約を結び、米ツアーに同行している。
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