『スローフォックストロット』は、20世紀初頭にアメリカで誕生した速いテンポのフォックストロットをベースに、1920年代にイギリスでワルツの優雅な要素を取り入れてスローテンポに進化させたダンスです。日本では、社交ダンス自体は1880年頃(鹿鳴館時代)に導入されましたが、スローフォックストロットが競技用としてイギリスから導入・普及したのは、戦前〜戦後の社交ダンス成熟期(1920年代〜1930年代以降)です。
スローフォックストロットは、4分の4拍子のゆったりしたジャズ調の音楽に合わせ、滑るように優雅にフロアを流れる社交ダンス(スタンダード種目)です。特徴は、止まることのないスムーズな動き、キツネの歩きのような長距離の移動、そして「S(Slow)-Q(Quick)-Q(Quick)」という独特のリズムです。非常にエレガントで上品な動きの中に技術的な難しさがあり、かつては日本のパーティシーンではあまりお目にかからない種目でした。
日本の社交ダンス界、特にスローフォックストロットにおいて高い評価を受けているのは、統一全日本チャンピオンとして、長年にわたり日本のトップ選手として活躍してきた「庄司浩太・名美(しょうじ こうた・なみ)組」です。