タップダンスは、19世紀後半のアメリカ南部で、奴隷として扱われていた黒人たちが、労働後にドラムの代わりに足を踏み鳴らしてリズムを奏でたのが始まりとされています。その後、1920年代にジャズ音楽の発展とともに、音楽に合わせて足を踏み鳴らす現代のタップダンスが確立されました。
タップダンスの特徴は、靴底に金属板(タップ)が取り付けられたタップダンス専用の靴を履き、床を叩くようにリズムを刻みながら音を発生させて踊ることです。ビートを重視したリズムタップや、体全体の動きも重視したミュージカルタップなど、様々なスタイルがあります。
日本でタップダンスを広めた代表的な人は、世界的に活躍するタップダンサーの熊谷和徳さんです。その後、1931年に日本初のタップダンス教室を開設したジョージ堀さんや、映画「座頭市」のタップシーンの振付師であるHIDEBOHさんも、日本でのタップダンス界で活躍しています。