「シアタージャズダンス(Theater Jazz Dance)」は、演劇とダンスが融合したスタイルで、ストーリー性が強いのが特徴です。歴史的には、19世紀の劇場での演劇やダンス興行(ヴォードヴィルやキャバレー、オペラなど)がルーツです。その後、ミュージカルやショーダンスに取り入れられ、現在の形になりました。このスタイルでは、特にミュージカルや舞台で生き生きとした表現を求められます。華やかな衣装や小道具を使い、動きや表現力だけでなくキャラクターを演じることも重要です。
シアタージャズを有名にした人物として知られているのは、「シアタージャズの父」とも呼ばれる振付師の ジャック・コール (Jack Cole) です。彼はバレエやリンディーホップ、アフロキューバンダンスなどを融合させた独自のジャズダンススタイルを確立し、1930年代から60年代にかけてブロードウェイやハリウッドで活躍しました。日本のダンス界では、戦後に伊藤道郎が欧米からシアタージャズを取り入れたことで発展しました。
→ジャズダンス基礎へ
→[イメージ動画] TROUBLE | THEATRE JAZZ | @sofa_star Choreo: Svetlana Khoruzhina