『So You Think You Can Dance (SYTYCD)』はアメリカのFOXチャンネルで放送され、ダンス界における革命的なリアリティ番組として多くのファンを魅了しました。その全盛期における魅力や影響を振り返りつつ、番組の歴史や参加者、数々の名シーンについて詳しく探求していきます。
- 番組の誕生と成り立ち:SYTYCDの歴史
- 視聴者を魅了した挑戦者たちのプロフィール
- 記憶に残るデュエットダンスの名場面集
- 歴代優勝者紹介:功績とその後の活動について
- SYTYCD歴代優勝者一覧
- シーズン1 (2005):ニック・ラザリーニ (Nick Lazzarini)
- シーズン2 (2006):ベンジー・シュワイマー (Benji Schwimmer)
- シーズン3 (2007):セイブラ・ジョンソン (Sabra Johnson)
- シーズン4 (2008): ジョシュア・アレン (Joshua Allen)
- シーズン5 (2009): ジェニーン・メイソン (Jeanine Mason)
- シーズン6 (2009-2010): ラッセル・ファーガソン (Russell Ferguson)
- シーズン7 (2010): ローレン・フローダーマン (Lauren Froderman)
- シーズン8 (2011): メラニー・ムーア (Melanie Moore)
- シーズン9 (2012): エリアナ・ジラード (Eliana Girard) /チェホン・ウェスピー=チョップ (Chehon Wespi-Tschopp)
- シーズン10 (2013): エイミー・ヤキマ (Amy Yakima) /フィック・シュン (Du-Shaunt “Fik-Shun” Stegall)
- シーズン11 (2014): リッキー・ウベダ (Ricky Ubeda)
- シーズン12 (2015): ギャビー・ディアス (Gaby Diaz)
- シーズン13 (2016) 「Next Generation」: レオン・”キダ”・バーンズ (Leon “Kida” Burns)
- シーズン14 (2017): レックス・イシモト (Lex Ishimoto、日本名:レックス石本)
- シーズン15 (2018): ハンナレイ・カバニーリ (Hannahlei Cabanilla)
- シーズン16 (2019): ベイリー・ムニョス (Bailey Munoz)
- シーズン17 (2022): アレクシス・ウォー(Alexis Warr)
- シーズン18 (2024): アンソニー・カーリー (Anthony Curley)
- SYTYCD歴代優勝者一覧
- SYTYCDの振付師と印象的な作品
- SYTYCDの進化と変化:最新シーズンの違い
- 失いたくない!SYTYCDへの思いと展望
番組の誕生と成り立ち:SYTYCDの歴史
SYTYCDは、2005年にアメリカで初めて放送されました。主なプロデューサーは『アメリカン・アイドル』のプロデューサーでもあったサイモン・フラー(Simon Fuller)と、ナイジェル・リスゴー(Nigel Lythgoe)で、優れたダンサーたちを発掘し、その才能を視聴者に届けることを目的としていました。初回から高視聴率を獲得し、瞬く間に人気番組となりました。日本でも過去に、邦題「アメリカン・ダンスアイドル」としてBS11やFOXlife(Dlife)などで放送された実績があります。
番組は、ダンスジャンルの垣根を超えた多様性を持ち、バレエ、ヒップホップ、コンテンポラリー、社交ダンスなどさまざまなスタイルのダンスが披露されました。この多様性が、視聴者を惹きつける大きな要因となりました。
さらに、厳しいオーディションを経て選ばれた挑戦者たちが、各シーズンで新たな才能を示し、成長する姿が視聴者に感動を与えました。これにより、SYTYCDは単なるダンス番組ではなく、挑戦者たちの人間ドラマを描く舞台ともなったのです。
また、司会者や審査員たちの魅力も番組の成功に大きく寄与しました。特に、メアリー・マーフィーやアダム・シャンクマンなどの審査員は、専門的な視点から挑戦者たちを評価し、温かいアドバイスを送る姿勢が多くの視聴者に支持されました。

視聴者を魅了した挑戦者たちのプロフィール
SYTYCDには、多くの印象的な挑戦者が登場しました。彼らはただのダンサーではなく、その個性やバックグラウンドが視聴者の心を掴みました。
例えば、シーズン2でトップ6だったアリソン・ホーカー(Allison Holker)は、独特の表現力と技術で多くのファンを魅了し、 後にオールスターダンサーとして番組に復帰。非常に人気があり、ダンス界での成功を収めました。

また、トラヴィス・ウォール(Travis Wall)は、その感情的でストーリー性のあるダンススタイルが観客を引き込み、シーズン2の準優勝者(ランナーアップ)として名を刻みました。彼のパフォーマンスは、しばしば視聴者の涙を誘い、ダンスが持つ力を再認識させました。その後、同番組の主要な振付師として復帰し、エミー賞の優れた振付部門に何度もノミネート、2度の受賞を果たしています。

さらに、シーズン8の優勝者であるメラニー・ムーア (Melanie Moore)は、その圧倒的な技術と表現力で「歴代最高」とも評されるコンテンポラリーダンサーです。彼女のダンスは多くの視聴者や若手ダンサーに衝撃を与え、競技シーン以降もブロードウェイや主要なダンスカンパニーで活躍しています。

SYTYCDの魅力の一端は、このような挑戦者たちが毎週異なる振付師やパートナーと共に踊ることで、彼らの成長を目の当たりにできる点にありました。このような経験は、視聴者にとっても大きな感動を生み出しました。
また、彼らの努力や情熱は、視聴者にとってのインスピレーションにもなりました。挑戦者たちが自身の限界に挑戦し、時には挫折しながらも成長していく姿は、多くの人々に勇気を与えることとなりました。彼らの物語は、SYTYCDを単なるダンス番組ではなく、人生の教訓を学ぶ場に変えていました。
さらに、番組には国際色豊かな挑戦者も多く、彼らの多様なバックグラウンドが新たな視点をもたらしました。これにより、ダンスの力が国境を越えて共感を呼ぶことを証明しました。
記憶に残るデュエットダンスの名場面集
デュエットダンスは、SYTYCDの魅力をさらに引き立てる重要な要素です。特に、感情が交錯するパフォーマンスや、見事なコンビネーションが生まれる瞬間は、視聴者に強い印象を残しました。
例えば、シーズン2でミア・マイケルズが”Georgia on My Mind”を使用して振り付けした「ドニエルとトラヴィスのコンテンポラリーダンス」は、その感情的な表現で多くの視聴者を魅了しました。このパフォーマンスは、ただのダンスではなく、物語を語るような美しさがありました。
また、シーズン4でDave ScottがChris Brownの”Forever”に振り付けた「コンフォートとトゥイッチのヒップホップ」は、エネルギッシュで楽しい雰囲気を持ち、視聴者の心を掴むことに成功しました。ふたりの息の合った動きが、笑顔を引き出しました。
さらに、シーズン3ではディミトリ・チャップリン(Dmitry Chaplin)が”Hip Hip Chin Chin”を使って振り付けをした「レイシーとダニーのサンバ」が、高い技術力とエネルギッシュな魅力で観客を圧倒しました。このダンスは非常にカッコよく情熱的で、観る者の心を奪いました。また、二人のダンスの幅の広さを示す素晴らしいパフォーマンスでもありました。
このようにデュエットダンスは、単なる競争だけでなく、チームワークやパートナーシップの重要性を強調しました。挑戦者たちが互いに支え合いながら踊る姿は、視聴者に感動を与え、時には共感を呼び起こしました。これらの名場面は、SYTYCDの中でも特に記憶に残る瞬間となり、ダンスの力を再確認させてくれます。
歴代優勝者紹介:功績とその後の活動について
SYTYCDの歴代優勝者たちは、番組を卒業した後も多方面で活躍しています。彼らはダンサーとしてのキャリアを築くだけでなく、振付師やプロデューサーなど、様々な役割を担っています。
また、過去の優勝者は多くの場合、テレビや映画に出演する機会にも恵まれ、一般の視聴者にとっても親しみやすい存在となっています。例えば、シーズン5の優勝者であるジェス・アンドリュースは、映画や舞台でのパフォーマンスを通じて、ダンスの幅広い可能性を示しています。彼らの活動は、SYTYCDがダンス界に与えた影響を物語っています。
例えば、シーズン2の優勝者であるウエストコーストスウィングのダンサーのベンジー・シュワイマー(Benji Schwimmer)は、多数のアーティストのMVやショーに出演し、振付師としても不動の地位を築いています。シーズン10の優勝者だったエイミー・ヤキマ (Amy Yakima) も、ミュージカル『Wicked』への出演や、ツアーダンサー、SYTYCDオールスターなど、プロのダンサー・指導者として精力的に活動を続けています。
さらに、SYTYCDの優勝者たちは、ダンス教育にも力を入れており、次世代のダンサーたちに技術や情熱を伝えています。ワークショップや教室を開くことで、多くの若い才能を育てる役割を果たしています。これにより、SYTYCDがダンス文化の普及に寄与していることがわかります。
最後に、優勝者たちの成功は、SYTYCDのブランド力や影響力を高める要因にもなっています。彼らの活躍によって、番組が生んだ才能の多様性が広く認知され、より多くの人々がダンスに興味を持つきっかけとなっています。このように、SYTYCDの歴代優勝者たちは、ダンス界において欠かせない存在となっています。
SYTYCD歴代優勝者一覧
シーズン1 (2005):ニック・ラザリーニ (Nick Lazzarini)
4歳からダンスを始めたニックは、LAを拠点に活動するジャズおよびコンテンポラリーのダンサーとして知られていました。シーズン1で優勝するとアメリカのダンス界で一躍有名となり、SYTYCD仲間であるトラヴィス・ウォールやテディ・フォアらと共に「Shaping Sound」を設立。振付師や指導者として確固たるキャリアを築き、ダンサーとしても多くのテレビ番組やプロジェクトに参加しています。
シーズン2 (2006):ベンジー・シュワイマー (Benji Schwimmer)
SYTYCD出演前から「スイング・キング」の異名で知られ、ウエストコーストスイングの実力者だったベンジーは、番組でバレエ、ジャズ、コンテンポラリー、ヒップホップなど様々なスタイルを習得し、その技術力は非常に高い評価を受けました。優勝後もダンサーとしてトレーニングを重ね、映画出演や、The Weekend Forecastというロックバンドでの作詞・作曲・歌唱・プロデュースなど、多岐にわたる活動を展開しています。
シーズン3 (2007):セイブラ・ジョンソン (Sabra Johnson)
コンテンポラリーダンサーのセイブラは、技術的な正確さや力強さ、感情的な表現力で、他のスタイルのダンスにもその実力を発揮して勝者となりました。SYTYCDでの活躍により、彼女は多くの人々に知られるようになり、その後ラスベガスなどでプロのダンサーとして活動しましたが、詳細な動向は公にあまり知られていません。
シーズン4 (2008): ジョシュア・アレン (Joshua Allen)
ヒップホップダンサーだったジョシュアは、番組を通してコンテンポラリーやペアダンスなど、多様なジャンルを見事にこなし、その技術と表現力で優勝者に選ばれました。エネルギッシュなパフォーマンスと、笑顔が印象的なキャラクターで親しまれ、優勝後は、映画『ステップ・アップ3D』(2010年)や、リメイク版『フットルース』(2011年)などに出演・振付に携わりました。
ダンサーや俳優として活動していましたが、2025年9月30日(現地時間)、事故により悲劇的な最期を遂げています。
シーズン5 (2009): ジェニーン・メイソン (Jeanine Mason)
3歳からダンスを始めたジェニーンは、出演時は他の参加者ほど準備ができていなかったにもかかわらず、本番での集中力とパッションで頂点に立ちました。最後のソロパフォーマンスでは観客・審査員ともにスタンディングオーベーションを受け、番組史上最高のソロとして語り継がれています。
また、コンテンポラリーやジャズを得意とし、ストーリーテリングを感じさせるダンスが高く評価されていた彼女は、その後、ダンサーから女優に転身し成功しました。『Big Time Rush』、『Grey’s Anatomy』(Dr. Sam Bello役)、『Roswell, New Mexico』(Liz Ortecho役)などの人気ドラマでメインキャストや重要な役柄を演じています。
シーズン6 (2009-2010): ラッセル・ファーガソン (Russell Ferguson)
フィラデルフィアの芸術大学でダンスを専攻したラッセルは、SYTYCDでクランプ(Krump)ダンサーとして初めて優勝を果たした歴史的な人物です。そのことは、ダンス界に大きなインパクトを与えました。その後もダンサー、俳優、振付師として活動を続けており、『Battlefield America』や『Dancin’ – It’s On』などの映画や、『エレン・デジェネレス・ショー』へのゲスト出演をしています。
シーズン7 (2010): ローレン・フローダーマン (Lauren Froderman)
アリゾナ州出身のコンテンポラリーダンサー、ローレンは、幼少期からダンスに親しみ、競技ダンスで長年の経験を積んだ確かな実力の持ち主です。その圧倒的な実力で最終5人に残った唯一の女性として注目され、全米の視聴者投票で見事チャンピオンに選ばれました。
その後も、プロのダンサー、俳優、振付師として活動を続け、ロサンゼルスを拠点に活躍しました。ダンスキャリアと並行して結婚・出産を経験し、現在は「Lauren Spencer」として、2人の子供を持つ母親としてダンスや家族との日常を発信しています。
シーズン8 (2011): メラニー・ムーア (Melanie Moore)
幼少期からダンスを始めたメラニーは、弱冠19歳でシーズン8の優勝者となったコンテンポラリーダンサーです。力強く流れるような動きが高く評価され、エモーショナルで美しいダンススタイルが多くの視聴者を魅了しました。
その後はブロードウェイで活躍し、『ファインディング・ネバーランド』や『屋根の上のバイオリン弾き』に出演するなど、ダンサーおよび女優として成功しました。また、2025年9月よりダンスツアー「Jump」のフルタイムアーティストとして加入し、若いダンサーの指導やパフォーマンスを行っています。
シーズン9 (2012): エリアナ・ジラード (Eliana Girard) /チェホン・ウェスピー=チョップ (Chehon Wespi-Tschopp)
このシーズンでは、男女それぞれ1人ずつ優勝者が決定しました。女性はエリアナ・ジラード (Eliana Girard) 、男性はチェホン・ウェスピー=チョップ (Chehon Wespi-Tschopp) です。
エリアナは実力派のコンテンポラリー・バレエダンサーで、圧倒的なテクニックと表現力によってトップに立ちました。番組出演後は、コンベンション(ダンスワークショップ)で教えたり、テレビドラマ『Bones』や『The Marvelous Mrs. Maisel』などの作品に出演しています。
一方、チェホンは14歳でロイヤル・バレエ・スクールに入学して、数々の国際的な賞を受賞。強靭なテクニックを誇るバレエダンサーです。その後は、ダンスカンパニー「I Am Force」を創設し、振付師やクリエイティブディレクターとして活躍しています。
シーズン10 (2013): エイミー・ヤキマ (Amy Yakima) /フィック・シュン (Du-Shaunt “Fik-Shun” Stegall)
このシーズンでも、男女それぞれ1人ずつ優勝者が決定しました。女性はエイミー・ヤキマ (Amy Yakima) 、男性はデュシャント・”フィック・シュン”・ステガル (Du-Shaunt “Fik-Shun” Stegall) です。
エイミーは3歳からダンスのトレーニングを開始し、主にジャズダンスを専門としたダンサーです。テクニックと感情表現のバランスが高く評価され、見事女性優勝者に輝きました。その後は、SYTYCDオールスターとして指導やパフォーマンスを行ったり、歌手リンジー・スターリングのツアー、ミュージカル『Wicked』など、プロのダンサーとして多方面で活動しています。
一方、フィック・シュンはヒップホップ、ポッピング、アニメーションを得意として、ラスベガスでストリートパフォーマーとして活動するダンサー。ストリートダンスと武術テコンドーを融合させたスタイルが特徴です。現在もヒップホップダンサーとして第一線で活動中で、インスタグラムやYouTubeで定期的に動画を投稿したり、世界中でダンスワークショップを開催してヒップホップの指導も行っています。
シーズン11 (2014): リッキー・ウベダ (Ricky Ubeda)
リッキーはマイアミ出身のコンテンポラリーダンサーで、シーズン8の優勝者メラニーに次ぎ、圧倒的な技術と表現力を披露して19歳で優勝を飾りました。:番組終了後はNYCへ拠点を移し、SYTYCD優勝特典として、『On the Town』などのブロードウェイ作品に出演。その後も高い技術を持つコンテンポラリーダンサーとして舞台で活躍しています。自身のダンサー活動に加え、振付師としても活動しており、全米のダンスコンテストでの指導や振付も行っています。
シーズン12 (2015): ギャビー・ディアス (Gaby Diaz)
ギャビーはSYTYCDの歴史上で初めて優勝したタップダンサーで、確かな技術と表現力で「アメリカのお気に入りのダンサー」に選ばれました。タップをベースにしつつ、コンテンポラリーやヒップホップなど幅広いジャンルに対応できる万能ダンサーとして業界で評価されています。優勝翌年のシーズン13ではオールスターダンサーとして参加し、若手ダンサーのメンターを務めました。現在もプロのダンサー、クリエイターとして活躍しています。
シーズン13 (2016) 「Next Generation」: レオン・”キダ”・バーンズ (Leon “Kida” Burns)
このシーズンは「Next Generation」というテーマで、13歳から19歳までの若いダンサーたちが、コンテンポラリー、ヒップホップ、ボールルームなどのジャンルで競い合いました。プロを目指す子供たちが、番組おなじみのオールスター(過去の出場者)とペアを組んで挑戦する形式で進められました。
シーズン13の優勝者は当時14歳のキダで、番組史上最年少となりました。キダは幼少期からダンスを始めたが正式な技術トレーニングを受けておらず、兄から学んだダンススキルと、独学で磨いた独自のヒップホップスタイルでその才能を見せつけました。彼の卓越した音楽性と驚異的な才能は審査員を魅了しました。現在もプロのダンサー、クリエイターとして活躍しています。
シーズン14 (2017): レックス・イシモト (Lex Ishimoto、日本名:レックス石本)
レックスは日系アメリカ人のコンテンポラリー/ヒップホップダンサーです。7歳でダンスを始め、ボストン・バレエ団などの経歴もあり、ミュージカル『Billy Elliot』の全国ツアーで主演を務めたこともある実力派です。ヒップホップを軸に、コンテンポラリーやバレエなど多才なスタイルを融合させる技術が高く評価されました。現在もダンサー、振付師、講師として世界的に活躍しています。日本人としてのルーツを持ち、日本語も堪能です。
シーズン15 (2018): ハンナレイ・カバニーリ (Hannahlei Cabanilla)
ハンナレイは、フィリピン系アメリカ人として同番組で初めて優勝したコンテンポラリーダンサーです。2歳からダンスを始め、技術力の高さと豊かな表現力は、オーディション時から注目を集めていました。彼女は長年『SYTYCD』のファンで、18歳になるとすぐにオーディションに応募して夢を叶えた努力家で、実力派のダンサーです。現在もプロのダンサー、振付師、講師として幅広く活躍しています。
シーズン16 (2019): ベイリー・ムニョス (Bailey Munoz)
ベイリーは番組史上初のB-boy(ビーボーイ:男性のブレイクダンサー)として、19歳で勝者になりました。ヒップホップやブレイキンが専門ですが、番組内ではボールルーム(社交ダンス)やコンテンポラリーダンスにも挑戦し、高い適応力を見せました。優勝後も、ラスベガスを拠点にプロのダンサーとして活躍しており、映画『A Week Away』やディズニーの『High School Musical: The Musical: The Series』などに出演し、俳優・ダンサーとしてのキャリアを積んでいます。
シーズン17 (2022): アレクシス・ウォー(Alexis Warr)
アレクシスは、ボールルームダンサーとして初めて同番組で優勝し「アメリカのお気に入りのダンサー」にも選ばれました。ラテン・ボールルームダンスを専門とし、その高い技術と多様性は注目を集めました。現在はLAから英国へ拠点を移し、人気番組『Strictly Come Dancing』のプロフェッショナルダンサーに就任するなど、世界的トップダンサーとして活躍中です。
シーズン18 (2024): アンソニー・カーリー (Anthony Curley)
直近のシーズン18で優勝に輝いたのは、アリゾナ州出身の当時19歳でコンテンポラリーダンサーのアンソニーです。驚異的なスキルと表現力でコンテストを制しました。
優勝後はLAを拠点に活動しおり、「Magic Mike Live」などに出演。ダンスのレッスンやワークショップ活動も行っています。同シーズンの共演者ダケイラ(Dakayla)と交際を続け、ダンサーとして精力的にキャリアを積んでいます。
SYTYCDの振付師と印象的な作品
SYTYCDの成功には、優れた振付師の存在が欠かせません。彼らは、参加者に新しい挑戦を与えるだけでなく、視覚的に美しい作品を創り上げる重要な役割を果たしています。振付師たちの創造性は、SYTYCDをただのダンスコンペティションから芸術的なパフォーマンスへと昇華させました。
例えば、伝説的な振付師であるソーニャ・タイエ (Sonya Tayeh)が手がけた作品は、多くのファンの記憶に残ります。彼女の革新的な振付は、感情の深さを表現し、ダンサーたちに新たな可能性を引き出しました。彼女のスタイルは、SYTYCDのアイデンティティの一部となり、その影響力は現在も続いています。
また、コンテンポラリーの女王、ミア・マイケルズ (Mia Michaels)も、歴史の残る感情的でドラマチックな振付を多く残しました。Season2でトラヴィスとハイディが踊った「Calling You」や、Season5でケイラとクポノが踊った「Gravity」、ランディとエヴァンが踊った「Koop Island Blues」などは、その年のエミー賞最優秀振付賞を受賞しています。
他の振付師たちも独自のスタイルを持ち、SYTYCDの多様性を際立たせています。例えば、物語性のあるドラマチックなヒップホップを得意とするタビサ&ナポレオン (Tabitha and Napoleon D’umo – NappyTabs) や、番組の初期に革新的で奇抜なコンテンポラリー/ジャズ作品を生み出したウェイド・ロブソン(Wade Robson)、繊細でストーリー性の高いコンテンポラリー作品で多くの感動を呼んだシーズン2のランナーアップでもあるトラヴィス・ウォール (Travis Wall)などが、番組の質を支えてきました。
Jeanine & Phillip | NappyTabs – Lyrical Hip-Hop –
Mad | SYTYCD S5
Jaimie & Hok – Wade Robson – Jazz –
The Chairman’s Waltz – SYTYCD S3
J.T. & Robert | Travis Wall – Contemporary –
The Mirror | SYTYCD S13
SYTYCDの振付師たちによって創り出される作品は、ただの競技やエンターテインメントではなく、ダンスを通じたストーリーテリングでもあります。観客は、振付の背後にある物語を感じ取り、ダンサーと共鳴する瞬間を体験します。このように、SYTYCDはダンスの芸術性を深く追求しており、振付師の重要性を再認識させてくれます。
SYTYCDの進化と変化:最新シーズンの違い
近年のSYTYCDは、かつての全盛期とは異なる方向性を見せています。シーズン18では、ダンスのスタイルやテーマが多様化し、視聴者に新たな刺激を与えていますが、以前のシーズンのような純粋なダンスコンペティションとは違った感触があります。
新しい要素を取り入れることで、より広い視聴者層にアプローチしようとする試みは評価できますが、古くからのファンにとっては物足りなさを感じることもあります。特に、感情を強く打ち出したパフォーマンスが減少し、技術重視の傾向が見受けられます。
また、挑戦者たちのプロフィールも多様化し、ダンスだけでなく、様々なバックグラウンドを持つ人々が参加しています。これにより、初めてSYTYCDを観る人々にとって新たな魅力が生まれている点は興味深いです。
それでも、全盛期のSYTYCDが持っていた、観客の心をつかむ「感動」が薄れているという意見が多く、これがファンにとっての大きな課題となっています。
失いたくない!SYTYCDへの思いと展望
SYTYCDの全盛期を振り返ると、その魅力や影響は計り知れないものがあります。ダンスを愛するすべての人々にとって、SYTYCDは特別な存在です。挑戦者たちの成長や、感動的なパフォーマンスは、視聴者にとっての宝物となりました。
現在、SYTYCDは新たな展開を迎えています。それは、従来のフォーマットを維持しつつ、新しい試みを導入することです。デジタル時代において、SNSやオンラインプラットフォームを活用することで、より多くの人々にダンスの魅力を届けられる可能性があります。
また、視聴者とのインタラクションを強化することで、番組の魅力をさらに引き出すことが期待されます。視聴者の応援がダンサーたちの力となり、共に成長する関係を築くことができるでしょう。
SYTYCDは、ダンスの可能性を広げ、未来のダンサーたちに夢を与える存在であり続けてほしいと思います。全盛期の感動を忘れずに、新しい時代へと進化を遂げていくことを期待しています。
SYTYCDの全盛期は、ダンス界の歴史に深く刻まれた瞬間です。才能あふれる挑戦者たち、印象的な振付師、感動的な作品は、今でも多くの人々に愛されています。これからもSYTYCDが、ダンスを通じて人々をつなぎ、感動を与え続けられることを願っています。ダンスの力を信じて、未来へと歩みを進めていくことが、私たちの共通の願いです。


https://soyouthinkyoucandance.fandom.com/wiki/Season_2