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前鋸筋、僧帽筋下部に効かせるには?

【Question】前鋸筋、僧帽筋下部に効かせるには?

【Answer】前鋸筋と僧帽筋は協働筋として肩甲骨の上方回旋に関与する。

しかし、これらの肩甲骨固定筋は様々な要因から機能不全に陥りやすく、肩甲骨の上方回旋が不足する例が多い。

そんな機能不全を改善するためには、適切な前鋸筋、僧帽筋への収縮が求められる。

どういったエクササイズが有効か?

このような報告がある↓

壁などに手掌を当てて半荷重位とし、肩甲骨を下制させることで、前鋸筋・僧帽筋下部の筋活動が認められる¹⁾。

リール内のイラストのように肩甲骨を下制するエクササイズである。

半荷重位で肩甲骨の固定性を確保し、なおかつ大きな関節運動を伴わないため、様々な肩疾患においてもより早期から実施することが可能。

また壁さえあれば、どこでもできるエクササイズであり、セルフエクササイズとしても有用。

1)Kibler WB et al. Electromyographic analysis of specific exercises for scapular control in early phases of shoulder rehabilitation. Am J Sports Med. 2008 Sep;36(9):1789-98.

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